Q.エンバク→フルーツってなんか意味あるんですかね?
A.調子を維持しながらの調整に大変有効だと思います。
・レース間調教を行わない(調子の維持)
・理想馬体重での出走
・レースで発生したと思われる見えない疲労の除去
・千夏ブレンドの節約
・普段使い道の少ないエンバクの有効利用
意味としれはこれらが当てはまるでしょうかね。
ウェディングベルの場合、天皇賞秋で-2キロになりました。
調整期間は11-2 11-3 11-4 の3週です。
仮に11-2にブレンドを用いた場合、11-2と11-3の体重の増え方と調整次第(+2 →+6等)で、JCに理想体重で出走するのが難しくなります。
体重調整のカイバは+だと2~12キロまで満遍なくあるのに対し、-は4.8.24のいずれかしかありません。しかも、減量茶以外はトレード不可で意図的な入手が難しいです。
今回のケースだと
11-2 -2 → エンバク使用で-26
11-3 フルーツ&自然回復で-12~-8
11-4 自然回復に合わせて+-0に調整
という形で、JCは確実にベスト体重で出走する事が可能でした。
調教無しという前提の場合、レース前の体重調整はプラス方向に調整する方が圧倒的に簡単です。
参考までに、昔書いた記事を編集して補足します。
フェブラリーS後、ドバイDF、チャンピオンズマイル、Vマイル、安田記念のすべてに出走して勝った時のデータです。
フェブラリーS
↓
放牧&輸送&中1週
↓
ドバイDF(ベスト指数-3 不利枠)
↓
中3週(エンバク→フルーツ)
↓
チャンピオンズマイル(ベスト指数)
↓
輸送&中1週
↓
Vマイル(ベスト指数)
↓
中2週
↓
安田記念(ベスト指数-1)
Vマイル前に、どうしようもなく一度だけW強めを使った以外は一度も調教せずに理想体重で仕上げてあります。
ドバイは調子が苦しく、指数が-3になっていますが不利枠ですので実質-1ととる事ができなくもありません。
指数が125固定のような現在だと厳しいのでは?
と思いがちですが、この馬は全壁でもなく、やや早(早)でレアアビ0の馬です。
シーズンが経過し、高能力&晩成化が進んだ今は、全壁・レアアビ持ちも少なくはなく、グラフの状態での出走なら125を出し続けられる馬もいると思います。(実際、全壁やや早(遅)の馬でグラフのドバイ時よりもまだ悪い状態で125を出して勝った事があります。)
こんな風に、
放牧ができない長期的なローテーションで、いかにベストに近い状態で出走し続けるか を考えた場合、エンバク→フルーツは有効な作戦であると考えています。
そもそも、秋天→JC→有馬 のローテーションは、この時の経験を元に挑戦する気になったわけですw
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